質屋に7がつく日を休みにしているお店が多い理由
2020年3月11日
「質屋に品物を預けようと思ったけれど、休みだった」そのような体験をしたことはないでしょうか。
一般的なお店は曜日ごとに休みが設定されていることがほとんどですが、質屋は「7」のつく日、「7日」「17日」「27日」を定休日にしているお店が多くあります。特に昔から質屋をしている、いわゆる老舗の質屋にその傾向があるような気がします。もちろん、創業60年以上の「質トダ屋」もそんなお店の一つです。
最近では質屋でも曜日ごとの休みを取るお店も増えていますが、なぜ質屋は「7」がつく日を休みにしているのしょうか。今回はそんな質屋の豆知識をご紹介します。
7日が休みになる理由
結論から言うと、7日が休みになる大きな理由は、2つあると言われています。
- 呼び方が近いことから
- 営業日を覚えやすくするため
聞いてしまうと「な〜んだ」という理由ですが、もう少し理由を説明すると、「なるほど。昔から続く先人の知恵かも」と思っていただけるかもしれません。
呼び方が近いことから
「7」のつく日が質屋の休みである理由はその呼び方が近いからです。
「質(しち)」と「7(しち)」で読みが同じですよね。
質屋さんによっては「8(はち)」のつく日も休みにしていることがあります。
「大した理由じゃないな」と感じる方もいるかもしれませんが、このダジャレ、次に紹介する営業日を覚えやすくするに繋がる結構大切なことなんです。
営業日を覚えやすくするため
質屋さんが「7」のつく日を定休日にしている理由は、その営業日を覚えやすくするためです。
というのも、質屋には「質流れ」という、質預かりをしているものを期日を過ぎてしまうと商品として販売する制度があり、お店が休みのために手続きができなかった・・ということがないようお客様に営業日を覚えてもらう必要があるのです。
期日が過ぎる前であれば、現金と利息を質屋に払うことで、その品物を手元に戻せます。
また、お預かり期間中に利息を入金していただくと、期間の延長をすることも可能です。
しかし、期日を過ぎてしまえば、その商品は質流れになり、手元に戻せなくなってしまいます。
大切な品物であった場合、「その期日を定休日を把握していないために過ぎてしまった」なんてことになるのは嫌ですよね。
そのような事態になる可能性を少しでもなくすため、質屋の定休日は覚えやすい「7」のつく日になったと言われています。こうした定休日の決め方を見ても、お客様の生活に寄り添うのが、本来の質屋の営業スタンスだと私は考えています。
質屋で質預かりをした場合は定休日をしっかり覚えよう
今回は質屋が「7」のつく日が定休日になっている理由についてご紹介しました。
今では曜日で定休日を決めるところも出てきましたが、まだまだ昔ながらの質屋はこの定休日の取り方を採用しています。
質トダ屋は「7」のつく日「7日」「17日」「27日」を定休日にしています。質預かりをしている人や買取を検討している人は、これらの日付を避けてご来店ください。
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