金の種類
2021年12月24日
▲金のイメージ写真
ひさしぶりの更新になってしまいました。。名古屋の質屋・トダ屋店主の戸田です。
先日、今年の漢字が発表されて2021年は「金」が選ばれていましたね。選ばれた理由は「長く暗いコロナ禍において開催された東京オリンピック・パラリンピックでの日本人選手の活躍や、各界で打ち立てられた「金」字塔がひときわ輝くニュースとなった年」だからだそうです。(日本漢字能力検定協会 https://www.kanken.or.jp/kotoshinokanji/)
質屋では金の質預かりや買取をさせていただいているので金は馴染みのある言葉。その金について先日お客様とした雑談を、このホームページを管理してくれている協力会社のスタッフさんに話したところ「なるほど。そうなんですね。知らなかったなぁ」と面白がっていたので、今回はそのことを書かせていただこうと思います。
そのお客様は金のネックレスの査定でご来店いただいたのですが、そのネックレスお亡くなりになったお母さんがお持ちのものだったそうで、その方自身はあまり貴金属に詳しくないとのこと。「こちらは18Kなので1gあたり○○○○円、こちらは14Kなので1gあたり○○○○円。合計で○○○○○○円になります」とご説明させていただき、買取させていただきました。そのお客様は他の貴金属買取専門店にも査定依頼をされたそうで、トダ屋の提示した金額が他のお店より高かったので売っていただけることになったそうです。ただ他のお店でも18Kや14Kの話が出て「そもそも18Kとか14Kってどういうことなんだろう?」と思ったそうです。金の純度のことだということは何となく知ってみえたそうなのですが、ちょっと興味が湧いたご様子でした。
私たちは仕事柄当然のように値段に差をつけて査定させていただいていますが、今回のように遺品整理のようなケースであまり興味のなかった方だとその差って何だろうと思われるのかもしれないですね。
このK18のKというのはkarat(カラット)の略で、金というのは24分立で表すと決められており、K18=18/24の純度、つまり純金含有率75%ということを示しています。K14だと14/24の純度、つまり純金含有率は58.3%。この純金含有率が差につながります。ちなみにK24だと24/24となるので純金、日本国内の規定では99.99%以上の金であればK24と表示されることが許されています。
(ちなみにダイヤなどにもカラットという言葉を使っていますが、これはcaratのことで、金のkaratとは別物になります)
それで、その純金含有率ですが18金だと75%が金、残りの25%は別のものが入っているということなのですが、なぜそういうことをしているかというと、そもそもは金が硬度が低く簡単に傷がつくというデメリットをカバーするため。イエローゴールドやピンクゴールドという名前を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、これは金以外の素材の配合率を変えることでそれぞれ特徴を出したものになります。K18のイエローゴルドだと金75%というのは決まっていますが、残り25%を占める割金と言われる銀と銅の比率を1:1にしたものになります。ただこの割金の比率は各メーカーによって若干異なることがあり、割金の銀の比率を半分より多くするとイエローが強くなり、また反対に銅を多くすると金の色が赤っぽくなります。ちなみにK18のピンクゴールドだと割金25%のうちの銅の比率を高くしたもので、銅:銀:パラジウム=7:2:1くらいの割合のものが多いそうです。
以前にも書かせていただきましたが金の価格は日々上下しています。現在、金の価格は高い水準が続いていますので、もし使わずにずっと眠っているものがあるなら一度質トダ屋にお持ちください。査定は無料です。できる限り高価買取をさせていただきます。
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